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2003 Vol.1 No.1「海ー自然と文化」東海大学紀要海洋学部 2003年11月30日発行 |
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異種材料領域を有する薄肉平板の動的問題に対する
境界要素法の応用 |
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要 旨 |
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平板は,最も基本的な構造要素の一つであり,近年,複合材料の使用などによる平板の構造的多様化に伴い,その力学的特
性も複雑化してきている.また,平板は基本的構造要素であるがために,古くから静的にも動的にも,理論解析的あるいは数
値解析的にも研究が行われてきている.しかしながら,それらのほとんどは,平板を単一の材料物性で構成された均質材料と
して取り扱っており,平板内に材料物性の異なる領域を有する複合材料としての研究はほとんど行われていない.
そこで本研究では,平板領域内に任意形状の異種材料領域を有する薄肉平板の動的応答問題の解明を目的として,境界要素
法による数値解析的アプローチを行ったものである.
本研究で取り扱った平板内の異種材料領域とは,腐食などによって発生した劣化領域や,逆に溶接などによって硬化した領
域,さらには複合材料と想定することが可能である.したがって,本研究によって示された解析手法は,動的荷重作用下にお
けるこれら平板構造の力学特性の把握や,振動法等による非破壊評価手法への応用など,広範囲な実際的問題への拡張が可能
であると考えられる. |
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