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要 旨 |
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数学の授業では「数学嫌い」な生徒が増えつづけている.数学と聞いただけで逃げ出したくなる生徒が多い現状を解決する
方法を考えたい.この解決策として数学でも実験をおこない,好奇心を持って数学の現象を眺める試みをしたい.この活動が
「算数を楽しもう」という実践活動となった.
今回の実践報告は『指を使って1024まで数えてみよう』というテーマで実践した.日本の文化の中にあるソロバンの考え方
を用いて,「数(かず)」を数え,自らが主体的に考えることを重視した.この体験の中で算数・数学の楽しさを体験できる.
そして算数・数学を「見て・触れて・考える」ことによって新しいことに気が付くことも起こる.不思議と思ったときに算
数・数学を考えてみようと思う心の働きが生じ,自分で実験的な算数・数学を試みることによって楽しいと思うことができる.
この段階を飛び越えて,「自分の定理」を発見したならば,数学で証明がいかに必要であるかを会得する.
学校教育において算数・数学を楽しく学ぶことができるようにしたい.生徒・学生に伝えたいことは「知識」だけではなく
「学問の楽しさ」である. |
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