2007 Vol.5 No.1「海ー自然と文化」東海大学紀要海洋学部  2007年7月31日発行
船体形状復元法に関する基礎研究
―多点レーザー照射システムの適用と精度評価―
田中俊介・八木 光
要 旨
古代船の船型復元の基礎研究として,レーザー投光システムとステレオ写真法を組み合わせることにより船体線図の復元を図るとともに,船型設計用のCADを用いることにより船型のフェアリングを行い,船体形状および主要寸法再現精度についての評価も行った.

供試船としてToddのSeries60,Cb=0.65の1.25m 模型船と一般用カメラを用いて評価した結果,レーザー投光システムを用い,船体の寸法および肥せき係数などの船型諸要素を数%程度という妥当な精度で算出でき,古代船の船型の復元に適用できる可能性があることを示した.