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2007 Vol.5 No.2「海ー自然と文化」東海大学紀要海洋学部 2007年11月30日発行 |
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保全データによるガントリー・クレーンの信頼性・
保全性分析とその改善について |
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要 旨 |
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1996年に米国のシーランド社が海上コンテナ輸送を開始し,日本は2年後の1968年にコンテナサービスを開始した.そ
れ以降,輸送量は順調に伸びてきている.近年,コンテナ船の大型化が急ピッチであり,2006年8月にはデンマーク船社
のマースクラインが11,000TEU 積載船(全長397m,全幅56m)を就航させている.このような大型コンテナ船の荷役
を行うガントリー・クレーン(以後,クレーン)は大規模化,高速化となってきている.それと同時にクレーンは複雑と
なり,故障発生の可能性が増大してきている.また,高速荷役を行うドック方式のバースでは,クレーンが船を挟んだ両
舷荷役方式の採用もあり,クレーンの故障が荷役の停止ばかりでなく本船をブロックし出港できない可能性もある.しか
しながら,このようにクレーンの信頼性への懸念があるにもかかわらず保全データによるクレーンの信頼性および保全性
の研究はみられない.
本研究は約2.5年間に収集した保全データからクレーンのシステムごとの信頼性および保全性を明らかにするとともに
それらの改善策を提案するものである. |
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