2008 Vol.6 No.3「海ー自然と文化」東海大学紀要海洋学部  2008年11月30日発行
地震間及び地震時重力変化検出のための御前崎周辺の
精密重力測定
楠本成寿・坂井俊樹・長尾年恭・里村幹夫・孫文科・大久保修平
要 旨
地震間重力変化及び地震時の重力変化を捉えるための基礎データの収集と蓄積を行うために,LaCoste & Romberg 重 力計G-581とZero Length Springs社Burris重力計B-19の2台の重力計を用いて,御前崎周辺地域の水準点で精密重 力測定を行った.データ解析に先立ち,水沢−京都−阿蘇に重力差836mGalとなる検定線を設定し,測定値に大きな影 響を与える重力計定数の検定をBurris重力計に対して実施した.その結果,Burris重力計には,1.02309という非常に 大きな補正係数を掛けてやらなくてはならないことが判明した.この補正係数を用いたデータ解析により得られた観測値 を1970年の重力値と比較した.御前崎周辺の重力変化は,基本的に,フィリピン海プレートの沈み込みに伴うユーラシア プレート側の高さ変化に起因するが,狭い領域にも拘らず,重力変化のパターンが場所によって異なることが示唆され た.