2009 Vol.7 No.2「海ー自然と文化」東海大学紀要海洋学部  2009年09月30日発行
個別要素法を用いたマーガリン製造工程シミュレーション
伊藤博史・清水賀之
要 旨
マーガリン製造工程で混練を行うユニットであるピンマシン内のマーガリンの挙動について,離散的数値解析手法である個別要素法(DEM)を用いてシミュレーションを行い,混練具合の検討を行った.その結果,回転軸の回転速度を900rpm,450rpm とした場合を比較すると,900rpmで回転させた方が450rpmで回転させた時よりも混練度が13.6%進行している部位があることがわかった.また,ピンマシン内では粒子は流れ方向以外にも回転軸の周りを回る運動や流れ方向と反対側への運動をしていることなど新たな知見が得られた.