2010 Vol.8 No.3「海ー自然と文化」東海大学紀要海洋学部  2011年1月30日発行
アフリカ、ガーナ共和国、アシャンテ褶曲帯における
金鉱床のポテンシャル
Jerry S.Kuma, Yong Ui Kim, Daniel Boamah and Izumi Sakamoto
要 旨
アシャンテ褶曲帯は,原生代のグリーン・ストンベルトに属し,NE-SW 方向に,約200km の規模で発達する.500年前から開発された金山ベルトであり,現在もアングロ・アシャンテ鉱山,ゴールド・フィールド鉱山など,多くの鉱山が稼働している.鉱床の産状は,含金石英脈として形成する1次鉱床 (primarily gold) および礫岩などに形成する2次鉱床 (secondarygold) に区分される.前者の鉱床として知られているのがオブアシに鉱山があるアングロ・アシャンテ鉱山である.150年の歴史を示し,産出額1800t を越える.後者の鉱山として知られているのがタクアに鉱山があるゴールド・フィールド鉱山である.最近オ−プン・ピット工法により,毎年30 トンの産出額を報告している.