2011 Vol.9 No.3「海ー自然と文化」東海大学紀要海洋学部  2011年3月20日発行
加熱ゲル形成能からみたスケトウダラ冷凍すり身の
品質に関する研究の展開
加藤 登・阿部洋一・安永廣作・中川則和・佐藤繁雄・國本弥衣・新井健一
要 旨
スケトウダラ冷凍すり身に0〜150%加水し,3%食塩と擂潰,直接または25℃で数時間予備加熱後に90℃で30分加熱した.加熱ゲルの破断強度(BS)と破断凹み(bs)を測定し,物性上の特徴を,市販の28ロットおよびアラスカ産の16ロットの冷凍すり身原料間で比較,評価した.
(1)28ロットの市販すり身の加熱ゲルのBS対Gs(BS/bs)プロットの最大値の間には強い正の相関があり,最大値はSA>FA>A>KA>RA>2級品のすり身原料の順であった.この中KA〜RAに属する5ロットの加熱ゲルではBS対GSプロットの相関(関係式)がやや異なった.
(2)16ロットのアラスカ産すり身の中,通常法で調製した半数の加熱ゲルの物性は市販SA級に,製法がやや異なる他の半数の物性はKA〜RAのそれらに匹敵した.