“清水・三保地区の地域開発と防災”をテーマに
        海と人間研究フォーラム

  海洋学部では、9月18日(金)に「海と人間研究フォーラム」を開催いたします。
  今回は、「清水・三保地区の地域開発と防災」をテーマに、本学の研究者や清水発のNPO法人
 「三保松原・羽衣村」の理事長らが、研究および地域での取り組みにおける成果をお話しします。

  駿河湾を臨む清水・三保地区は、近年の地球温暖化傾向における海面上昇と台風の大型化によ
 り高潮・高波災害や海岸侵食が進行した場合、また、間近に迫っているといわれる東海・東南海・
 南海地震が発生した場合に、大きく影響を受ける地域です。一方で、埋立や海岸道路の建設、マ
 リンリゾート水域など、海岸域の利用の増加は人々の利用空間を海側に広げ、地震・津波・高潮
 などによる被害は、従来とは違った形で増大することが危惧されます。しかしながら、今までの
 ハザード・マップには、まだそのような考慮はほとんどなされていないのが実状です。

  今回のフォーラムでは、地域の皆様とともにそれらの現状を把握し、研究者・技術者として今
 後検討しなければならない課題について議論します。

  また、講演の中では、8月11日の早朝に発生した駿河湾沖を震源とする地震についても取り
 上げます。本学海洋研究所地震予知研究センターで取得した観測データも交えながら、発生が危
 惧される東海地震に向けて、先日の地震がどのように位置付けられるのか、どのような現象が起
 きていたのかについて中間報告いたします。

  つきましては、下記概要にて開催いたしますので、どうぞご参加ください。

                     記

 ・日 時:2009年9月18日(金)17:30〜19:30

 ・会 場:東海大学清水校舎 3号館3階 3327教室

 ・プログラム

   17:30-17:35 開会挨拶・趣旨説明:川上哲太朗(東海大学海洋学部 学部長補佐)
   17:35-18:00 講演1.「東南海地震の監視と予知の現状−8月11日の地震をどのように考えるか−」
              長尾年恭(東海大学海洋研究所地震予知研究センター センター長)
   18:00-18:25 講演2.「津波・高潮対策の現状と課題」
              田中博通(東海大学海洋学部海洋建設工学科 教授)
   18:30-18:45 討論1.「三保の地域開発構想と防災」
              宮城島史人(NPO法人「三保松原・羽衣村」理事長)
   18:45-19:00 討論2.「清水港港湾計画と防災」
              松田義弘(静岡県港湾審議会会長、元東海大学海洋学部教授)
   19:00-19:25 自由討論
   19:25-19:30 まとめ・閉会挨拶:杉本隆成(東海大学海洋学部 特任教授)

 ・定 員:80名

 ・その他:申し込み不要・入場無料

 ・問合せ先:東海大学海洋学部〔連絡先:054−334−0411(代)〕
                                    以  上