海洋学部卒業生に初めて「学士(海洋学)」の学位を授与


 東海大学では2003年度の海洋学部入学者から、卒業の際に授与する学位を「学士
(海洋学)」とすることとし、2007年3月25日に湘南校舎で挙行された学位授与式
と、それに先立つ23日に海外研修航海中の望星丸で行われた洋上卒業式で、学部創
設以降初の学士(海洋学)の学位を卒業生に授与しました。
 1962年に誕生した本学海洋学部は、日本で初めて「海洋学部」という名称での設
置を当時の文部省から認められた学部です。当時は海洋学士という学士号が文部省
の規定にはなく、そのことから学部の開設自体も難航を重ねたという記録がありま
す。
 こうした経緯から海洋学部ではこれまで学科によって学士(工学)、学士(水産
学)、学士(理学)という学位を授与してきましたが、文部省令「学位規則」が1991
年に改正されたことや、海洋学部が人文社会学系の専攻・学科を新設(2003年・航
海工学科国際物流専攻/2004年・海洋文明学科)し、自然科学との文理融合で海洋
教育・研究を行う体制が整ったことから、開設当初の理想であった学士(海洋学)
に学位の名称を変更したものです。
なお、学士(海洋学)を授与するのは国内では東海大学が初めてです。
 上野信平学部長は、「2006年度は海洋学部の創設45年目にあたり、記念の年に念
願の学士(海洋学)の学位を持つ卒業生を送り出すことになりました。周囲を海に
囲まれた日本にあって、海洋学を通じて地球の丸さ、広さ、深さを実感した学生た
ちが、これからの社会で大いに活躍することを期待しています」と述べています。

       「望星丸」での洋上卒業式